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僕が確か中学2年生の時、こんなことがありました。 僕は、ある日曜日の朝6時から大勢の友達と近くのグラウンドで野球をしていました。 しかし、2時間も野球をすれば飽きてきます。 次の遊びは「探偵ごっこ」に決まりました。 探偵ごっこというのは、探偵と泥棒の2チームに別れ、探偵チームが逃げ回る泥棒全部を捕まえると探偵と泥棒を交代してゲームを再開するという鬼ごっこ遊びの一種です。 この遊びをするときに、最初に、泥棒が逃げ回れる範囲を決めるわけですが、この日は時間も早かったのでかなり広い範囲が設定されました。自転車も使用可能でした。 こうなると泥棒チームが有利になるのですが、僕はその有利な泥棒チームになりました。 この遊びは、最初の方は、探偵チームのモチベーションも高いので逃げる方も必死で逃げるのですが、次第に時間が経ってくると、探偵にも諦めムードが出てきて、ダラダラした感じになるのが毎度のことでしたが、今回は逃げる範囲も広いこともあり、ダラダラムードはやっぱり訪れました。 僕は他の友達2人と3人で逃げていました。自転車も一台確保していました。 この事件はそんなダラダラムードが流れ出したときに起こりました。 僕たち3人は大きな道路沿いを1人は自転車にまたがり、その自転車をはさむようにして、あとの1人と僕は、ダラダラ話をしながら歩いていました。僕は自転車の左側を歩いており、一番道路から遠いところを歩いていました。人通りも車の通りも、日曜日の早朝ということもあり、ほとんどありませんでした。 そんな時、ふと前方を見ると一台の車が止まっていて、その車に寄りかかるようにして立っている2人の男がいました。 僕ら3人は特になにも考えずに話を続けながら、その車の前を通り過ぎようとした瞬間、一番道路よりを歩いていた友達の両腕を立っていた2人組みの男がつかみ、そこに止まっていた車にその友達の背中をバーンと打ち付けました。 僕は何事が起こったのかと思いましたが、2人組みの男の一方が、 「お前ら全員ここに座れ!」 と、いい、言われたとおりにその場にしゃがむと、 「今から全員この車に乗れ。」 と僕らをにらめつけながら低い声で言いました。 僕はその時やっと事態が飲み込め、「誘拐されるんだ」と思いました。 僕の心拍数が一気に跳ね上がり、口の中がカラカラに渇いた瞬間でした。 (つづく) <使用機材> ZEBRA frisha MITSUBISHI リブ くれ竹 携帯筆ぺん
by toyo5014
| 2007-08-26 10:37
| 小噺
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